(話しているとツリーの近くにある扉が開いて、サンタクロースが登場した)

すっげーリアルじゃね?

(ね、私も思った)

(恰幅の良い白人男性が扮していて、絵本や映画に出てくるサンタクロースのイメージそのままである)

(あっという間に小さい子が集まってきて、サンタさんのまわりを取り囲んでいる)

あはは、ちびっ子たち可愛いね〜

(隆平くんって子供好きだよね)

うん、けっこーね〜
だって可愛いじゃん

(良いパパになりそう)

あー、俺も自信あるよー
俺と○○の子供とかぜってー可愛いじゃん

(さ、然り気無く結婚する前提なんだね…いや嬉しいけど)

アハハ、照れた!可愛い!

(ちょ、やめてほっぺつつかないで)

ふふ…、ん?
えっと…何でしょう?

(隆平くんの目線を追うと、プレゼントを貰ったのであろう子供たちはもう居なくなっていて、一人になったサンタクロースがにこにこしながらこちらを見つめていた)

「Are you lovers?」

Yes.

「Then to lovers the present of the blessing!」

(サンタさんからステッキの形のキャンディーと、手のひらサイズのリースを渡された)

(さ、Thank You…?)

「It is only a child, but is special because you are pretty」

(はい?えーっと…)

本当は子供だけなんだけど、○○が可愛いから特別だってさ

(わー、ありがとうサンタさん!)

あら、俺にも?
どーもありがとう

(二人して高校生なのにサンタさんからプレゼントを貰った、ということを改めて考えると何だかおかしくなってきて、顔を見合わせて笑った)



12月24日8