(顔を上げ、彼を座らせた場所に目をやったが、そこには誰もいなかった)
「あ、あれ…?」
(背中にひやりと汗が伝う)
(さっきまで、そこにいたはずなのに…)
(呆然と立ち尽くしていると、後ろから声をかけられた)
…なにを作ってるんだ?
「!?」
(驚いて思わず手に持っていた包丁で指を切ってしまった)
…大丈夫か?血が出てる。
(包丁を置いて恐る恐る振り返ると、すぐ後ろに彼が立っていた)
「い…いつ後ろに…?」
ん?ああ、悪い、驚かせちまったか?
俺さ、苦手な食い物があるからそれを伝えようと思って…。
(そう言ってあなたの手を取り、血の滴る指を自らの唇に近づけ…)
(…ぺろ、と舌で舐めとられた)
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名前:アーサー・カークランド
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友情の証に謎の食べ物を貰う
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