(アーサーは城の地下室にいた)

(薄暗いその地下室で、大釜に入った毒々しい色合いの液体に呪文を唱えながら、ぐるぐるとそれをかき混ぜている)


よし…あとは彼女を眠らせるためのリンゴを浸して…


(アーサーが傍らに置かれたリンゴのへたを摘まみ、大釜の中の液体にリンゴをゆっくりと浸していく)

(液体に浸かったリンゴを取り出すと、明るい赤色をしていたリンゴがこの世のものとは思えないほど真っ黒に染まった姿で現れた)


ん、どうやら成功したみたいだな。

これを食べた者はまるで死んだかのように深い眠りにつく…
…が、キスにより目を覚ますことができるという魔法のリンゴだ。

我ながらなかなかロマンチックな魔法だぜ。

このリンゴを○○に食べさせ城まで運んでくれば……
あとはいかに俺の正体を○○に悟られないか、だな…。



くくく…待ってろよ○○。
すぐに后として迎えてやるからな…。


(アーサーが真っ黒に染まったリンゴを顔に近づけ、愛おしそうにキスをする)

(…するとその真っ黒のリンゴは、まるで血のように赤く熟れたような色へ変わっていった)


名前:アーサー・カークランド
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