人間を助けたそうですね。
「お父さん…。」
…昔から、お前は人間に興味があるようでしたが…
関わりを持つことは感心できませんよ。
「ごめんなさい…。」
最近、いつもぼんやりとしていますが…助けたという人間のことを考えているのではないでしょうね。
お前は人魚なのですから、人間のことを考えるのはもうよしなさい。
そんなに夢を見て、まるで子供ですよ。
…早く忘れなさい、いいですね。
(…父に叱られてしまった)
(父はあまり人間に良い感情を持っていないようだ)
(人間と人魚は違うのだから、と)
(それでも私は…彼に会いたかった)
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