それはできない。


(ハッキリ断られた)


本気であんな女タラシでキザなヒゲ野郎がいいってのか?
我が妹ながら悪趣味すぎるぞ…。
まさか見た目だけで選んでるんじゃないだろうな?

言っておくが○○のために言ってるんだからな?
いいか?もしも○○が…想像するのもおぞましいが、周囲の反対を押し切りヒゲ野郎と結婚したとしよう。
バラ色の結婚生活が送れるのはたった数ヶ月…いや、数週間かもしれない。
あいつはあっちへフラフラ、こっちへフラフラしはじめるだろう。○○という妻がいるにも関わらずだ。
そして男だろうが女だろうが構わずつまみ食いを始める。
家に帰れば「愛してるのは○○だけだよ」、と陳腐な愛の台詞を芝居がかった仕草で言うんだ。

わかったか?つまりあいつを好きになったら○○が悲しい思いをするはめになるんだよ。

決して俺があいつと仲が悪いからじゃないんだからな。
俺のためじゃなく、お前のために言ってるんだからな。


(お兄ちゃんの目はいつになく真剣だった)


名前:アーサー・カークランド
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