(時折王子様と会話をしたり、しばらく踊っていると、ふと大きな時計台が目に留まる)



(…時刻はもう間もなく0時を迎えようとしていた)



(しまった、魔法が解けてしまう時間だ…!)

(急いで帰らないと元の姿に戻ってしまう…!)



「王子様、ごめんなさい…!もう帰らないと…!」


(さっと王子様から離れ、急いで広間を抜けて階段を駆け下りる)


ま、待て!
せめて名前だけでも…!


(そうだ、名前を伝えてなかった…でも…)


(階段を下りながら後ろを振り向くと、バランスを崩しガラスの靴が片方脱げてしまった)

(これ以上ここにいたら魔法が解ける…)


(急いで出口へ向かい、馬車に飛び乗った)




(王子様もあなたの後を追い階段の方へ走ってきたが、門番に止められそれ以上は追いかけてこれなかったようだ)




(階段に残されたのは、あなたがはいていたガラスの靴だけ…)

(それを拾い上げ、王子様はじっとガラスの靴を見つめていた)





名前:アーサー・カークランド
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