(夜、城下町にあるこの家から、小高い丘の上に建つ大きな城を眺めてみる)

(本当に私が、王子様と結ばれるなんてことがあるのだろうか…)



(ぼんやり眺めていると、突然黒いものが目の前を遮り窓枠に留まった)

(驚いて窓から離れると、それが小さなこうもりだということに気づいた)


(まさか…)


「あ、アーサー…?」


ふふん、よくわかったな。
さすがにもう慣れたか?


(コウモリが翼をぱたぱたと広げて話しかけてきた)

(やはりアーサーのようだ)


城が気になるのか?
時期にあの城にいけるようになる、楽しみにしてろ。


(そう言って窓に逆さまにぶら下がり、あなたが眠りにつくまで見守ってくれた)


名前:アーサー・カークランド
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