(玄関の方に近づくと、ドアの向こう側から聞きなれた…そして今一番聞きたくない声が聞こえてきた)
…せんせ?
いる?
(ドキリと心臓が跳ねた)
(…アーサーくんだ)
(もう一度インターホンの音が聞こえ、少し悩んだもののしぶしぶドアを開ける)
(…と、ドアを開けた瞬間アーサーくんに抱きしめられた)
っ…せんせ…!
よかった…倒れてるんじゃないかって心配したんだぞ!
(アーサーくん…)
「…アーサーくん、どうして家に…?らいちゃんは…?」
はぁ…?
どうしたんだよ、熱で思考が停止してるのか?
なんでそこであいつの名前が出てくるんだよ。
そんなことよりほら、食べ物買ってきた。
食欲なくても食べられそうなもの買ってきたんだ。
(アーサーくんはあなたを支えるように室内へ入り、がさがさとビニール袋からポカリやらゼリーやらを取り出してテーブルに広げた)
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