「あたし、カークランド先生のこと、好きかもしれないんだ。」
(ある日、保健室にやってきたらいちゃんの言葉…)
(突然の話に、思わず持っているマグを落としそうになってしまった)
(…アーサーくんのことが、好き?)
(薄々勘付いてはいたつもりだった)
(彼女はいつもアーサーくんの話をしていて、彼の話をしているときはツンとした表情がとてもキラキラと輝いていたのだから)
(…ただそれは、あまりにも受け入れたくない現実だった)
(…カークランド先生は教師なんだから、あまり困らせたらダメだよ。そう言うと、笑顔だった彼女の顔はムッとし表情に変わる)
(しまった……でも、とても頑張って、などと応援する言葉も、もっと気の利いた言葉も出てこなかったのだ)
「カークランド先生はあたしのこと気に入ってるみたいだし困らないでしょ?それにカークランド先生って若いしあたしと歳もそんなに離れてないから話も合うと思うんだけど。」
「あたし絶対カークランド先生に告白するから。」
(そう言い捨て、保健室を出て行ってしまった)
(…告白、する?)
(アーサーくんに…?)
(アーサーくんは私のことを好きだと言ってくれた)
(でも…)
(彼を信じてはいたが、言いようのない不安ともやもやとした嫉妬心に駆られる)
(生徒に嫉妬するなんて…)
(自分が情けなく感じつつも、心の中は分厚い雲で覆われたように暗い気持ちになっていった)
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名前:アーサー・カークランド
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友情の証に謎の食べ物を貰う
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