(アーサーの包帯を替え終え部屋を出て行こうとすると、バルコニーの方に一輪の赤いバラが置かれていることに気づく)

(大事そうにガラスケースに収められるそのバラは、不思議なことに花瓶に挿しているわけでもないのに自立していた)

(何枚か散った花びらがガラスケースの中に落ちている)


(なんとなく気になってそのバラの方へ歩を進めようとすると、アーサーにがしりと手首を掴まれた)

(しかし昨夜のように強い力ではなく、爪も立てていないようで手のひらの肉球?の感触が伝わる)


アレに近づくな。
触ったりでもしてみろ、ただじゃおかないからな。


(掴む手は強くはないが…すごく怖い顔をしてこちらを睨みつけてきた)

(よほど大事なバラなのだろう)


名前:アーサー・カークランド
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