仏「…とまあこういうことがあってね…あいつの作ったお菓子を渡すのを阻止することができなかった俺たちにも若干の責任はあるんだけどさ…。」

独「お前のことを閉じ込めた男がアーサーなんだが…あの様子をみて察してもらえるとありがたい。」

伊「お願い!俺たち、ずーーーっとこの姿のままなんだ…。」

南「友達とかになるだけでもいいと思うから、あいつと仲良くしてやってほしいんだぞ、このやろ…。」

西「少しの間でええから、ここにいてもらえへんかな…?」


(そんなこと突然言われても…)

(あんなよくわからない姿の男に乱暴に扱われ、あげく喋る家具や食器に遭遇し仲良くしろだなんて…無理に決まっている)

(ただ雪をしのぐために来ただけなのにこんなことに巻き込まれるなんて…)

(これは夢だ、悪夢なんだ…!)



「ごめんなさい…ちょっと私では…。」


(薄情だと思われるだろう、それでもやはり怖いものは怖い……控えめに断ると、顔はわからないものの明らかに全員のがっかりした様子が伺えた)


普「…まあ無理もねえ。それが普通の感覚だ。」

西「せやなぁ…怖い思いさせてごめんな?」


「ごめんなさい…。」


(一刻でも早くここから出たい…が、屋敷の中を歩いて玄関まで行くのは危険だろう、またアーサーに遭遇するかもしれない)

(仕方ない、この部屋から出よう…)


(窓から外を覗くと、それなりの高さにいるようだ……とりあえずベッドのシーツやクローゼットにしまってある予備のシーツを堅く結び、ロープ代わりにして地上に降りることにした)


普「…気をつけて帰れよ!」

仏「…もうこんな危ないところに来ちゃだめだよ。」


(ごめんなさい…そう呟き、シーツをベッドに括り付けてゆっくりとそれを伝って降りていく)

(とにかく早く逃げないと…!)

(納屋にいる馬に飛び乗り、雪が降ることも気にせず駆け出した)





名前:アーサー・カークランド
友達が551人できた

友情の証に謎の食べ物を貰う

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