(アーサーの部屋に行くと、ガリガリと何かを引っかくような変な音が聞こえてきた)
(そっと室内を覗くと、どうやらボロボロになった厚い木の板をアーサーが爪で引っかいている音だった。傍らには金属のやすりのようなものも落ちている)
(…あんな板で爪とぎ?)
(あなたの存在に気付いたのか、アーサーがあなたの方を振り向いた)
…!
…なんだよ、何か用か?
い、いやこれは…爪を鋭くするために研いでただけで…!
決して爪を短くしてたわけじゃないんだからな!勘違いするなよ!
…それで、だ。
俺の爪、少しはマシになっただろ…?
(アーサーがあなたに片手を差し出してきた)
(その手の爪は今までのような鉤爪状ではなく、短く削られ若干丸くなっているようにも見える)
(…もしかして私のために削ってくれたのかな…?)
B両手で手を包み込むように握る
Bもしかして私のため?
名前:アーサー・カークランド
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