庭で○○に似合うような美しい薔薇を摘み、ブーケにした。
白いスーツを着て髪をセットして…
鏡で自分の姿を見ると、まるで昨日の花婿のように見えなくもなかった。
その姿で、○○の眠る墓地へと向かう。
今日もそこは静かで、優しい風が吹き抜けている。
作ったブーケを供えて、俺は愛する人の名前が刻まれた墓石の前に膝をついた。
「…○○、ドレスを貸してくれてありがとうな。○○は立派なレディに成長したよ。」
「俺たちの息子も、もう大人になったみたいだ。もしかしたら俺よりずっと大人っぽいかもしれねぇ。もうきっと、俺たちが思ってるほど子供じゃないんだろうな…。」
「○○…俺と結婚してくれて、ありがとう…。」
「これからも病める時も、健やかなる時も…ずっとずっと○○愛し続けると誓うよ…。」
…俺はもう大丈夫だ。
○○を探したりはしない。
…本当はずっと傍に居てくれたんだよな。
○○、ありがとう…。
顔を上げると、優しいそよ風が俺の頬を撫でるように吹き抜けていった。
(END.)
名前:アーサー・カークランド
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友情の証に謎の食べ物を貰う
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