チャペルに姿を現したのは、○○と息子だった。
俺の子供だというのに、俺よりもずっと歳を取った姿をした息子に、そっと腕を絡めたドレス姿の○○。
○○の表情はベールに隠されて伺うことはできない。
…ドレスは○○のものだ、緩くもなくきつくもなく本当にぴったりで正直驚いた。
まさかここまで○○に似ていたなんて…
そしてその手には俺の作ったブーケがしっかりと握られていた。
二人がゆっくりと花婿の近くまで歩を進めていき…
やがて○○は息子から腕を離し、今度は花婿と幸せそうに腕を組む。
五十歳を超えた、俺の面影を持つ息子は、離れていった○○を見て少しだけ寂しそうに微笑んでいた。
いつまでも小さな子供だと思っていたあいつも、いつの間にかすっかり大人になったんだな…
そう感慨深い思いに浸りつつ、○○の方にそっと視線を戻す。
花びらの敷き詰められたバージンロードを花嫁と花婿がゆっくりと歩いていく。
誓いの言葉や指輪の交換を行い、○○の顔を覆っていた白いベールがゆっくりと外された。
「…!!」
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名前:アーサー・カークランド
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友情の証に謎の食べ物を貰う
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