「すごく綺麗…!このドレス、どうしたの?」


「これは…○○のおばあちゃんに、俺が贈ったドレスなんだ。」

「おばあちゃんのドレス?すごい、新品みたいに綺麗…それにすごく可愛い…!」

「…よかったらこれを着ないか?サイズも○○にちょうどよさそうだし、すごく似合うと思うんだ。」

「ほんと!?いいの?嬉しい…!…でも、おじいちゃんとおばあちゃんの大切なドレスを私が着てもいいの?」

「ああ、もちろんだ。きっと天国のおばあちゃんも喜ぶよ。」


○○はそのドレスを大層気に入ったようで、喜んで試着していた。
恥ずかしいから見ないで、と言われちまったからその姿は見られなかったが…それは本番の日まで楽しみに取っておこうと思う。
ドレスは偶然にも○○の背丈や体型にぴったりだったそうだ。


物持ちもよく、古いものを大切にする文化はやはり美徳だな。
…去年の冬、何十年も前に○○が編んでくれたセーターを着ていたら、息子に恥ずかしがられたが。

ブーケの話もすると、○○は喜んで俺に作成を任せてくれた。
このドレスに一番合うブーケを作ってほしいと…任されて嬉しいものの、彼女の晴れ舞台に相応しいものをと思うと、この歳になっても少し緊張する。


そして、「大事に扱えよ」と釘を刺し、○○にその思い出のドレスを預けた。






名前:アーサー・カークランド
友達が551人できた

友情の証に謎の食べ物を貰う

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら