何冊かカタログを見ていて気付いたことがある。
付箋が張られているページのドレスは、どれもデザインや雰囲気が似ているのだ。
そして俺は、このドレスにどこか見覚えがあった。
…そう、これらは俺が○○に贈ったウェディングドレスに似ていた。
もしかしたら…そう思い俺の足は自然と屋敷内のとある部屋へと向かっていた。
その部屋は○○との思い出の品を保管してある場所で、俺が○○に贈ったものはすべてそこで管理している。
その部屋の一番大きなクローゼットを開け、奥の方に置かれた少し埃っぽい大きな箱を取り出した。
しっかりとしたと造りの箱を手にリビングへ戻ると、不思議そうな顔をした○○が俺を出迎える。その顔がどこか○○に似ているような気がした。
「これ、よかったら見てみないか?」
しばらく開けていなかったからカビていたりしたらどうするかな…そんなことを思いながら、俺は箱の蓋をゆっくりと外した。
…その箱に入っていたのは、何十年か前に買った時と同様の美しさを保ったウェディングドレスだった。
見たところ色褪せもなく、特に傷んだところも見つからない。よかった…。
そのドレスを○○の前に広げてみせると、彼女はキラキラとした目でドレスを見つめていた。
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名前:アーサー・カークランド
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