(先ほどよりもずっと薄れていくあなたに、アーサーが笑いかける)

(寂しそうな笑みではあるが、どこか吹っ切れたような表情だ)


(あなたが頷くと、アーサーは今度こそ嬉しそうな顔を見せ、消えかけたあなたの頬にキスをした)



…またな、○○。


(にこりと笑い、あなたはアーサーに向かって何か言葉をかけた)

(その言葉はアーサーに届いていたかはわからないが…)


(そして遂にあなたの姿は消え、その声もまるで空気に溶けるように消えていってしまった)

(それはまるで幻のように…)



…○○…?


……○○…

っ…


(アーサーはその場に立ち尽くし、流れる涙を堪えようと片手で両目を覆う)


(しかしあなたがアーサーに残したものは、彼にとって優しく暖かいとても大きなものとなった)


(あなたと交わした約束を胸に、アーサーはまた一年、あなたのことを待ち続けるのだった)




(END)


名前:アーサー・カークランド
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