「アーサーくん?どうしたの?それにどこで番号を…?」


『修学旅行のときに配られた教員の連絡先見た…。』



(そうか、そういえば自分の番号を書いてたんだった)

(それにしてもアーサー君の声、なんだか元気がないような…)



『…せんせ、あの日、ほんとごめん…迷惑かけちまって…。』

『ほんとに…ごめん、なさい…。』



(電話口の向こうから聞こえてきた言葉は謝罪だった)

(そんな…迷惑だなんて…)


「迷惑だなんて思ってないよ。それに先生のこと、助けてくれたでしょ?ありがとう…。」

「…そうだ、また明日から登校してきてくれるんだよね。」


(電話の向こうから、アーサーくんが息を呑んだような気配がした)


「アーサーくん…?」



『せんせ…俺、明日からもう保健室には行かない…。』







(…え?)


(アーサーくんが、もう保健室に来ない…?)




『また迷惑かけちまうだろうし…もしかしたら今までだってきっと迷惑かけてた…。だからもう、行かない…。』


『先生、遅い時間にごめん…おやすみ。』



(言葉を返す前に、一方的に電話を切られてしまった)



(その後何度かけ直しても、電源が切られているのか繋がることはなかった…)






名前:アーサー・カークランド
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