(今日も変わりなく仕事をしていると、保健室の扉が開かれる)


(アーサーくんかな?)


(デスクから顔を上げて扉の方を向くとそこには






…知らない男子生徒二人が立っていた)


(上履きの色を見ると、どうやらアーサーくんと同じ三年生のようだ)

(制服は……去年のアーサーくんのようにだらりと着崩している…)


(体育の授業等で顔くらいは見たことがあったような気がするが…どこだったかな…)


(どうしたの?と声をかけると二人の生徒はにやにやしながら保健室にズカズカと入ってきて椅子に座ったりベッドにごろりと寝転びだした)


「なー先生、先生ってカークランドの野郎に気に入られてんの?」

「あいつ、いつもここに入り浸ってたらしいじゃん。」


(ドキリとした)

(その口調から、どうやら彼らはアーサーくんに良い印象を抱いていないようだ)


「あいつ3年になってから急にいい子ぶるようになってすげームカついてるんだよ。」

「去年あいつにやられてからずっとぶっ潰したいと思ってたんだけどさー。」




(去年アーサーくんに…?)



(…あ…!)




(この二人、私がこの学校に来てすぐに手当てした生徒たちだ…!)





名前:アーサー・カークランド
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