（いつも動き回るなと言われているので、この中庭に入るのは初めてだ）
（腕を引かれ、ちょうど日の光が当たる場所にやってきた）
座れ。
（ベンチに座らされると、掴まれていた腕を離される）
（初めて入るその中庭は、太陽がよく当たる場所だからだろうかたくさんの花が咲いていた）
（綺麗に手入れされた庭を見回していると、隣にアーサーが座る）
…ほらよ、チョコレートの礼だ。
（そっと髪に花を添えられた）
（紫色のような、綺麗なピンク色の花だ）
この花はネリネだ。
別名はダイヤモンドリリー。
日の光が当たると、美しく輝く花だ。
このネリネという名前は、美しい海の妖精ネレイドが由来とされている。
ネレイドはずっと海の底で黄金の椅子に座り、歌ったりして過ごしていたそうだ。
世の中のことを何も知らずにな。
…まるで今のお前のようだ。
そんなお前にピッタリな花だろ？
…ここは人通りが少ない。
あまり屋敷を歩き回られると困るが、この中庭くらいだったら来ても構わねぇ。
今日は…少しくらいならお前の話しに付き合ってやるよ。
ただしチョコレートがなくなるまでだ。
（Happy Valentine's Day！）
ネリネの花言葉は、輝き、箱入り娘、幸せな思い出、忍耐、また会う日を楽しみに
名前：アーサー・カークランド
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友情の証に謎の食べ物を貰う
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