そんなことを取り留めのないことを考える度に俺は不安になる。
○○と楽しく話をしていたはずなのに、不安と恐怖という感情で目の前にいる彼女の手を掴み抱き締めて、もう離れないように…ずっとここに留まっていてほしいと思っちまう。
実際にそんなことはできないけど…会話の端々からそれが彼女に伝わってるんじゃないかと怖くなった。
…こんな気持ちになるくらいなら最初から○○と友達にならなければよかった、好きにならなければよかった。
あいつのことで一喜一憂するなんて…馬鹿げてる。
○○が帰った後、一人になったときに「今日で最後だったらどうしよう」とか「そんなわけない、また会いに来る」なんてバカな自問自答を繰り返す。
そしてそんなことを考えることが次第に馬鹿馬鹿しくなり、また次の日から○○の好きなお茶を用意し、今度こそは食べてもらおうと気合を入れてお菓子を焼くんだ。
そしてまた○○が何食わぬ顔で
「会いに来たよ。」
って言って俺に会いに来るんだ。
その言葉で俺はまたほっとして喜んで紅茶を振舞う。
…例えもう会えなくなったとしても、俺は○○を信じて毎日待ち続けるんだと思う。
もし会えなくなったとしても『友達』だから、傷が浅くて済むんだ。
……ああ、○○のバカ…『友達』を不安にさせるなよ…!
(結局もやもやは解決しないまま、それでも俺は今日も紅茶を淹れて『友達』を待ち続ける)
(っ…べ、別にあいつのためなんかじゃない、俺は紳士だからだ!俺のためなんだからな!)
(END)
名前:アーサー・カークランド
友達が551人できた
友情の証に謎の食べ物を貰う
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