最初は確かに友達だった。
けど気付いたら友達なんかじゃなく、一人の男として○○を想っていたんだ。
あいつの楽しそうに話す声が、笑ったときの表情が好きで…バカでふざけたことされても結局はいつも許しちまう。
むしろ一時の感情で怒ってしまったときは、もしかして嫌われたんじゃ…って後悔する時だってあった。
○○もきっと…俺と同じ気持ちなんだろうなと思うときがある。
か、勘違いだったらいたたまれねぇけど…。
ただ…例え想い合っていたとしても俺には○○を幸せにしてやることはできないってわかってるから…だからこそずっと『友達』と自分にも彼女にも言い聞かせているんだ。
線引きは大切だからな、曖昧な関係だと苦しいだけだ。
幸せにしてやれないってのはもちろんだが…もし『友達』以上の関係を持ってしまったら、今以上に別れがつらくなってしまうんじゃないだろうか…
『友達』のままなら、その別れの時が来ても仕方ないと諦められるんじゃねぇかって…そんな考えを抱いている。
○○は人間だから…例えどんな関係だろうと必ず俺から離れていく。
可愛がっていた弟が離れていくとき、泣いてしまった。
仲間が離れていったとき、寂しかった。
そう…だったら『友達』でいたほうがきっと傷が浅くて済む。
これがもし『友達』以上の…恋人という関係にでもなったら、俺は果たして泣くだけで済むだろうか?
俺はいつまでも結局は自分のことばかりだ、昔から何も変わってない。
いつも強がってるくせに、大切な相手が離れていくことが怖いんだ。
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名前:アーサー・カークランド
友達が551人できた
友情の証に謎の食べ物を貰う
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