(私もつられて窓の外に目をやると、ぽつぽつと雨が降り始めている)

(先ほどまで青空が広がっていたのに、気付けば空は暗い灰色の雲に覆われていた)



(そういえば…今日は晴れだと思って傘を持ってきていないんだった…。)



降ってくるの、結構早かったな。

…?○○、どうした?


「…傘、忘れちゃって…。」


え、忘れたのか?
今日は午後から夜中まで雨って天気予報で言ってたぞ。


「カフェのことで頭がいっぱいで、天気予報なんて見てなかったよ…。」


(ガックリと肩を落とすと、前に座っているアーサーが小さく笑った)


はは…あ、悪い。
俺も普段天気予報とか見なくてさ。だいたいいつも同じような天気だから。

今日の天気も、秘書に言われて知ったんだ。


でもまだ降り始めだし、早めに帰ったほうがいいかもしれないぞ。
これからもっと強く降るらしいからな。

俺もそろそろ戻るか、休憩時間も終わりそうだし。


(腕時計をちらりと見たアーサーは椅子から立ち上がり、ジャケットを羽織る)


(…と、私に何か差し出してきた)






名前:アーサー・カークランド
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