(宝石のようにキラキラした瞳から向けられるまっすぐな視線に耐え切れず、握手していた手をそっと離す)



「あ、あの…何か…?」


(ちらりと彼に視線を向けると、どこか不思議そうな表情で私を見つめていた)


あ…いや、その…どこかで見たことがあるような気がして…

もしかして、前に会ったことあるか…?



(ドラマで聞いたことあるセリフだ…!)

(…こ、これはもしかして口説かれてる…!?)


(唐突すぎる言葉に困り菊さんに視線を向けると、何かを察したかのように菊さんが私の隣にやってきた)


日「もしかしたら、○○さんが幼い頃にすれ違ったりしたことがあったのかもしれませんね。アーサーさん、たまに家にいらしてましたし…。」

ん、そうか?
うーん…まあ俺の記憶も曖昧だし、人違いだったら申し訳ないしな…

失礼、不快な気分にさせちまったかな。



(不快、というよりも恥ずかしかった)

(眉毛は太いけど、こんなに整った顔立ちの外国人に見つめられるのはとてもじゃないけど耐えられない)



(そのとき、左手に持っているお菓子の存在を思い出した)

(なんだか気まずいし、お菓子を渡して今日はさっさと退散しよう…)



「き、菊さん、これ、アーサーさんと一緒に食べてください…。」

日「おや、これはこれは…。ありがとうございます、○○さんもよかったらご一緒に…」

「用事を思い出したので、今日はこれで…ごめんなさい。」



(失礼します、と二人には申し訳ないがお菓子を押し付けてそそくさと帰ることにした)



(…ちょっと悪いことしたかな…むしろ私が不快な思いをさせたんじゃ…)


(そんなことをモヤモヤと考えながら家路についた)






名前:アーサー・カークランド
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