(よく晴れた春のある日、うとうとしているあなたに菊さんが困ったような声色で話しかけてきた)


○○さん、ちょっとお願いがあるのですが…

実は森の外れにある家に住む王さんが体調を崩されてしまったそうなんです。
申し訳ないのですが、お見舞いに行ってきてはいただけないでしょうか…。

私が行くよりも○○さんが会いに行ったほうがきっと元気が出るでしょうし…。


(どうやらにーにが体調を崩してしまったらしい)

(特に用事もないし…とあなたが頷くと、菊さんはほっとしたように笑った)


よかった…ありがとうございます。
それでは夕飯は○○さんの大好物を作って待っていますね。

そうそう、少々重いかもしれませんが…王さんにお見舞いの品としてこれを渡してください。


(そう言って菊さんがおもむろに養命酒とチルドの桃まんを取り出した)


「ワインとパンじゃないんだ…。」


うちにはワインなんて洒落たものはありませんよ、せいぜい発泡酒くらいです。
それに私はパンよりご飯派ですし…王さんもパンより桃まんのほうが好きそうですし。


(そしていそいそと養命酒と桃まんと風呂敷に包み始めた)


「バスケットじゃないんだ…。」


ばすけっと?
うちにはそんな若者が持つようなお洒落な鞄はありませんよ。それに風呂敷は丈夫で軽いんですよ。





名前:アーサー・カークランド
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