(しばしあなたを抱きしめていたアーサーだったが、ゆっくりとあなたから体を離すと、何か決意したかのように硬い表情を浮かべていた)
…ほんと、ありがとな。
○○にはすごく世話になったよ、正体のわからない俺を匿って守ってくれたし、世話までしてくれて…。
俺は今から国に戻って、俺を陥れたやつらに復讐してくる。
片がついたら○○に礼をするために戻ってくるよ。
…ちゃんと最初に約束したからな。
(アーサーはあなたから離れ、まるで飛び降りるかのような体勢で近くの窓に手をかけた)
(こんなところから落ちたらケガしてしまう…!)
(急いであなたはアーサーに手を伸ばすが、その手が彼に届くことはなく、ひらりと窓から飛び降りてしまった)
(慌てて身を乗り出して窓の下を覗き込むとそこには……)
(一体どこから現れたのだろうか、アーサーが羽もないのに空を飛ぶ馬の背中に乗っているではないか)
(その馬の額には長い一本の角が生えており、それは絵本や小説の中でしか見たことのない、いわゆるユニコーンだということをあなたは理解した)
(アーサーは魔法使いらしいから、もしかしておとぎ話の世界の生き物を呼び出すことができるのだろうか?)
待っててくれ、必ず迎えに来るからな!
(アーサーが明るく笑ってあなたに手を振ると、ユニコーンに乗ったまま空を駆け、やがて姿が見えなくなってしまった)
(あっという間の出来事に、あなたはしばらくアーサーの消えていった方向を見つめることしかできなかった)
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名前:アーサー・カークランド
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友情の証に謎の食べ物を貰う
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