最近はもう食欲すら湧いてこず、仕事に没頭して空腹をまぎらわすような生活を送っている。
そんな俺を見かねてか、マウリツォが無理やり数日間の休暇をもぎ取ってきた。少しは休めと言いたいようだ。
正直、食事という行為を忘れたい俺にとっては余計なお世話としか思えなかったが…せっかくの厚意だ、たまには庭弄りでもして一日を過ごすのも悪くないかもしれない。
今の時期は花が見ごろだ、美しく咲いた庭の花をぜひ見てもらいたかった。
…○○に。
最近忙しい…というよりも俺が自分を追い込んでいた節もあるが、大切な友人である○○と話す時間が取れていなかった。
久々に彼女の顔を見て、声を聴き話をしたくなり勢いのままに連絡を取ると、二つ返事で承諾してくれた。どうやら○○も連休中だったようで、我が家へ泊まりに来てくれるそうだ。
俺はもう紅茶の味も菓子の味もわからなくなってしまったが、○○には美味しいものを食べてもらいたい。そう思いお気に入りだった名店のチョコレートや焼き菓子を取り寄せた。
無理にでも休暇を取らせた優秀に秘書に心の中でこっそりと感謝する。
…ああ、楽しみだな。
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名前:アーサー・カークランド
友達が551人できた
友情の証に謎の食べ物を貰う
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