解消するつもりが、更に自分の中の不安を煽る結果となってしまった。


「フォーク」は食人でしか味覚を感じられない生き物だ、もし俺がそんな恐ろしい存在になってしまっていたらと思うと…。

居ても立ってもいられなくなり、俺は片っ端から「フォーク」についての情報をかき集めた。
症状、治療法、変異後の生活…あらゆることを調べたものの、その結果は俺に希望を与えるものは一つも見つからず…。


…マウリツォいわく、その日の俺の顔は今までに見たこともないくらい酷い有様だったそうだ。




それから数日が経ったが、俺の味覚は未だに戻らない。

正直な話、最初は違和感があったものの味覚がなくて困ることはあまり感じられなかった。皮肉にも俺が食にあまり興味がないことが幸いしたのかもしれない。

これがフランシスや菊だったら気でも狂ってるんじゃないだろうか。

元々食事なんてものは楽しみというよりも栄養摂取に近いものだと思っていたし、味がしないと確かに新鮮味も面白みもないかもしれないが…決して我慢できないものではなかった。

しかしそんな俺にとって、ただ一つ問題を感じる行為があった。




そう、ティータイムだ。





名前:アーサー・カークランド
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