「フォーク」、そして「ケーキ」の存在自体は知っている。
俺の国民にもごくわずかだが存在しているからだ。


「フォーク」は味覚を無くしてしまうが、「ケーキ」にだけ甘味を感じることができる。

そのため「フォーク」は「ケーキ」を物理的に食してしまう…可愛らしい呼び方であるが「フォーク」は捕食者であり、「ケーキ」はその名の通り被食者なのだ。


血の気が引くとはきっとこういうことを言うのだろう。
俺は頭の先から爪先まで一瞬で冷えていく感覚を肌で感じた。全身に冷水でもぶちまけられたような気分だ。


まさかそんな自分が…とショックを受けたものの、まだそうだと決まったわけではない。医者からは様子を見たほうがいいとも言われた。

何せ決め付けるにはまだ早い、俺にまだ「フォーク」としての捕食衝動が起こっていないからだ。幸い俺の周りに「ケーキ」がいないから、という可能性もあるが…。

仮に俺が「フォーク」になってしまったとしても、今は薬で症状…というよりも「ケーキ」への衝動を抑えることができるそうだ。


念のためにと薬を処方され、その日は自宅へそのまま帰ることとなった。





名前:アーサー・カークランド
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