元来食事にさほど興味のない俺ですら違和感を感じるほど、味のない世界は強烈なものだった。

食べ物の味はもちろん、食欲をそそる匂いすらもわからない。
千年以上生きてきたがこんな症状は今までに起きたこともなく、さすがの俺も不安を感じた。


風邪で一時的にそういった症状が出ることはあるかもしれない、もしくは流行のウイルスにでも感染したか?
それはそれで恐ろしくもあるが、体調の異変は味覚と食べ物に対する嗅覚以外に特に起こらず…不可思議であまりにも不気味だ。


…まさか食を疎かにし過ぎて、神に仕置きでもされたんだろうか?


その不安を解消するため、秘書のマウリツォの勧めもあり精密検査を受けることになった。



しかし結果ははっきりとはわからず…

風邪でもウイルスでもなく、体自体に問題は見つからないとのことだった。
疲労や精神的な問題が関係しているかもしれない、と言われたが、もう一つ気になる不穏な可能性を医者から告げられた。




…それは俺が「フォーク」という存在に変異した可能性がある、ということだった。






名前:アーサー・カークランド
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友情の証に謎の食べ物を貰う

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