(アーサーに別れを告げられ、あなたは彼の秘書であるマウリツォの運転する車でマナーハウスを後にした)
(あなたは後部座席に座り、ぽつりぽつりと運転席の彼と世間話をしていたが、やがてその会話もなくなりエンジンの音だけが車内に響き渡る)
(今までアーサーと過ごしてきた時間を思い返すと、目の奥がじんわりと熱くなってきた)
(小さく鼻をすすると、それに気付いたマウリツォが控えめに声をかけてきた)
「○○さんの隣にある紙袋、イギリスさんからのお土産なんです。よかったら持って帰ってあげてください。」
「イギリスさん、照れ屋だから直接渡せなかったんですよ。」
(仕方ない人ですよね、とマウリツォが運転しながら苦笑気味に話す)
(車に乗り込んだときから置いてあった紙袋……ずっとアーサーのことを考えていたあなたは気にも留めていなかった)
(あなたはその質素な茶色の紙袋に恐る恐ると手を伸ばした)
→
名前:アーサー・カークランド
友達が551人できた
友情の証に謎の食べ物を貰う
お気に入り登録 / 登録済み一覧