顔を見たら俺の中の「フォーク」の本能が抑えられなくなりそうで、結局見送りすらできず、俺は自室の窓から車に乗り込む○○の小さな姿を見つめていた。

心なしか元気がなさそうに見えたのは、俺の気のせいだろうか…。


○○を乗せた車が、マナーハウスから出て行き少しずつ遠ざかっていく。




…これでよかったんだ。

こうすれば、○○を失わなくて済む。

味覚なんかより、ずっとずっと大切な存在を守れたじゃねぇか。




小さくなっていく車を見つめていると、俺の瞳から枯れ果てたはずの涙が頬を伝って零れ落ちた。





(eNd)


名前:アーサー・カークランド
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