(ワインを口に含むと、酸味のある少々渋い味が口の中に広がる)
(苦手な味だったためバルコニーの厚い手すりの上にグラスを置くと、大英さんがあなたの方に腕を伸ばしてきた)
(そのまま腰に腕を回され、ぐい、と抱き寄せられる)
……お前も変わらないよな、あの星々のように昔からずっと…
どんなに追いかけても、星に追いつくことはできねぇしな…。
…ああ、でも星はこんな簡単に捕まえたりできねぇか…
(大英さんの唇があなたの首筋に触れる)
(くすぐったさと恥ずかしさに小さく身をよじると、大英さんが微かに笑ったような気がした)
…星と同じように、簡単に手に入らないから価値があるんだよな。
ん…そろそろ寝るか…
お前もさっさと寝ろ、朝飯を食いっぱぐれてもしらねぇぞ。
…Time to go to bed.
(そう言ってあなたから離れると、大英さんはあなたの肩を軽く叩いて部屋から静かに出て行った)
(…やっぱりいつもよりちょっと優しいような…)
(バルコニーの手すりに手を置くと、冷たく硬いものが手に触れた)
(ワインの入ったグラスだ)
(…やっぱり酔ってたのかな?)
(それを手に取りもう一度星を見上げると、先程よりも星の輝きが増しているように感じられた)
名前:アーサー・カークランド
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