(アーサーとの別れから、15年…いや20年程の年月が経った)


(あなたは相変わらず自宅で仕事をしては出不精な毎日を送っている)

(カークランド一家が住んでいた屋敷は取り壊され、いつのまにか代わりにちょっとオシャレなアパートに建て替えられていた)


(そういえば最近お菓子を作ってないな…)

(そんなことを考えてキッチンに立ちレシピ本を見ていると、20年くらい前に一緒に遊んでお菓子を作ってあげた小さな男の子のことを思い出す)

(あの子は今どうしているんだろう。家族とは上手くやっているのかな、祖国で友達はできたのかな)

(…まだ自分のことを覚えていてくれているのかな…)


(一年だけと一緒にいる時間は短かったが、あなたにとって彼との時間はとても大切な思い出だった)

(国にとって20年なんて時間はあっという間である、彼と遊んだ日々をまるで昨日の出来事のように思い出せる…どころか、まるで本当に昨日の出来事だったんじゃないかと錯覚しそうになる)

(それほどあなたにとっては短い時間に感じてしまうのだ)


(またいつか一緒にボール遊びをしたいなぁ…。)



(なんとなくあの小さな友達との思い出に浸りたいと思い、よく作ってやったお菓子を焼いてお茶の準備をすることにした)



(お菓子とお茶を用意してリビングまで運ぶと、突然呼び鈴が鳴った)

(今日は秘書が来る予定ではなかったのだが…一体誰だろう?)



(早足で玄関まで迎い、扉を開ける)












(そこに立っていたのは、跳ねた金髪に緑の目、そして太めの眉をした青年だった)






名前:アーサー・カークランド
友達が551人できた

友情の証に謎の食べ物を貰う

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