(次の日も、その次の日も、アーサーはほぼ毎日あなたの元に遊びにきた)

(越してきたばかりで遊び相手がいなかったのだろう、あなたはアーサーにとって○○で初めてできた友達となっていた)

(外でボールやおもちゃで遊ぶこともあればカードゲームをすることも…あなたもそれが段々と日課となっていき、たまにお菓子を作ってはアーサーに振舞うこともあった)

(いつも自宅で缶詰状態だったあなたにとってはいい気分転換や運動不足解消にもなっていたようで、秘書から最近顔色がよくなったと言われたりすることも…)


(そんな毎日を過ごしていると、アーサーもあなたに心を開いてきたのか自分のことや家のことについて話してくれるようになっていった)

(お父さんは仕事熱心で厳しい人、お母さんは優しいけれど一番上のお兄さんの勉強に付きっ切り、お兄さんはみんな学校に行っていて一緒に遊ぶことはない…上にアーサーとは仲があまり良くないらしい、たまに意地悪されることもあるんだそうだ)

(ちなみに家族には、自分があなたと遊んでいることは秘密にしているらしい。代わりに「妖精と遊んでいる」と嘘をついているんだとか…どうやら自分と一緒に居るのを知られたら、家族があなたに迷惑をかけてしまうかもしれないと思っているらしい)


(…だから家族といるとき、あんな表情をしてたのか…。)


(とは言っても他所の家庭に口を出せる立場ではない、そもそもあなたはカークランド家の祖国ではないのだ)

(アーサーの秘密を胸にしまいつつ、せめてアーサーには楽しい時間を過ごしてもらおうと毎日こっそり遊び相手になってやることが、彼のために自分ができる唯一のことだと信じてあなたは毎日アーサーを出迎えていた)


(…きっと毎日自分にだけ笑顔を向けてくれる可愛い男の子に、あなたの心もいつの間にかほだされてしまっていたのだろう)

(アーサーと遊び、可愛らしい笑顔を向けられると胸の奥が暖かくなるような…そんな優しい気持ちが湧き出てくる)

(目の前の小さな友達が、あなたにとっていつの間にかとても掛け替えのない存在となっていた)



(そんな日常がずっと続く、そう思っていた)






名前:アーサー・カークランド
友達が551人できた

友情の証に謎の食べ物を貰う

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