(その後、Kさんとよく外で会うようになり、段々と親密な仲になっていく)


(気付けばいつの間にかお付き合いするようになり、数年後あなたは彼と結婚することになった)


(あなたはKさんのお寺に住むことになり、ごく平凡な…しかしとても幸せな毎日を送っている)

(今日も二人で食卓を囲んでいると、不意にKさんがあなたを見つめて、少々遠慮がちに声をかけてきた)


…あの。

つかぬ事をお伺いしますが…昔、なにかありました?
あ、昔というのは…数年前のことです。私たちが付き合う少し前くらいに…。


(具体的な時期を明示され、あなたはその頃の出来事を思い返してみる)



(そういえば……)



(…あなたは悪魔と契約をしていた)

(それも、Kさんと結ばれるための悪魔の契約)


(もしかしてそれのことだろうか…?)


(一瞬背筋がひやりとして、小さく身震いする)

(そして思い出したかのように、あなたは契約時に傷つけた自分の指先を盗み見た)


(そこには……









傷跡の一つも残っていなかった)



(さすがに昔の傷だし、残っていないか…そう思い、あなたはKさんに対して首を横に振る)

(…とても悪魔と契約して今の関係を築いたとは言えなかった)






名前:アーサー・カークランド
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