(アーサーに言われたとおり目を開き、自身の手を見てみる)
(するとあることに気が付いた)
(契約したときの傷跡が、指先に残っていないのだ)
(まさかと思い握っていたケータイのディスプレイを確認してみると…
…先ほど速報で入っていたニュースは、まるで最初からなかったかの様に存在ごと消えてしまっていた)
(まるで数分前の時刻まで時が巻き戻ったかのように)
…今回だけだ。
さっきの望みも契約も、全部なかったことにしてやる。
お前にはそういう望みは向いてねぇよ、今のでよくわかっただろ。
…これからはバカなことは考えずに真っ当に生きることだな。
悪魔の俺が言うのもちょっとおかしい気もするけど…。
…俺はお前にもう関わらない。
もう二度と会うことはねぇだろ。
…それじゃあな、せいぜい前向きに生きろよ。
(そう言うと、アーサーはあなたの目の前から姿を消してしまった)
(あなたの望みは幸いにもアーサーの計らいで成就することはなく…あなたはまた代わり映えのない日常へと戻っていった)
(言葉通り、アーサーは二度とあなたの前に姿を現すことはなかった)
(しかし、彼の存在はあなたの心に少なからず影響を与えることになっただろう)
(彼と過ごした一週間は、あなたにとって生涯忘れられない思い出となった)
(END.)
名前:アーサー・カークランド
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友情の証に謎の食べ物を貰う
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