(あなたの声で、しかしどこか別人のような声が、鏡の向こうから発せられる)
(声の主である「鏡に映ったあなた」は、覚えるあなたに向かいにっこりと笑いかけた)
ああ、元気そうだな。
思ったてたより実感するのが遅かったな、日本人は老けるの遅いからか?
まあいい、若い体を十分に堪能できただろ?
時間が止まればいい、なんて言っちまうくらいには。
(…アーサーだ)
(この喋り方も、声も表情も、発せられる香りも、何もかもがあの悪魔のものだ)
(長い時間が経っていたが、すぐに思い出せた)
(悪魔の力で、今あなたはこの若い姿を維持していたのだ)
契約通り、時が来たからお前の魂をいただきにきたぞ。
ああ、どうして本当の姿を見せないのか気になるか?
最期の瞬間は、せめて若く美しい姿のお前を見つめたまま迎えさせてやろうかと思って。俺なりの優しさってやつだ。
さあ、こっちへおいで。
今からお前の魂は俺のものになるんだからな。
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名前:アーサー・カークランド
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