(痛む胸を押さえつつ顔を上げると、そこには見覚えのある男…






……アーサーが腕を組み、どこか呆れ顔で立っていた)





思った以上に早かったな。
もう少し時間がかかると思ってティータイムしてたってのに…
お前ってちょっとしたことで小さな幸せを感じるような人間だったんだな。
安上がり…って言ったら失礼か、大金を手に入れたのにこれじゃ、あまりにも可哀想な気もしなくもねぇ。

…でも俺との契約で、刺激的な非日常を満喫できただろ?


…どうやら最高に幸せな瞬間が訪れたみたいだから、お前の魂をいただきに来たぜ。

苦しいだろ?
…すぐ楽にしてやるよ。



(悪魔が苦しむあなたを抱き上げると、その瞬間あなたの心臓の痛みは消えて、いつのまにか部屋の異常も収まっていた)

(あなたを抱いた悪魔は最後に別れた時と同じように、まるで霧のように姿を消していく)

(消えているのはあなたも同様で、まだ消えたくないともがくが、透ける悪魔の体越しにあるものが見えてしまった)



















(それは目を閉じ、床に倒れ動かなくなったあなたの姿であった)







(BAD END.


名前:アーサー・カークランド
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