(余りの痛みに思わず体を丸めて床に倒れこむ)

(ぎゅっと胸を押さえると、この痛みに覚えがあることに気付いた)






(数年前、悪魔に傷つけられた時の痛みに似ている)


(しかしこの痛みはあの時よりも何倍も強いものだ、まるで鋭いナイフを何度も胸に突き立てられているような痛み…)

(痛みに歯を食いしばりながらも人差し指を見ると、あの日の傷跡がまだ残っていた)


(傷跡のことも、契約のことも、当たり前な毎日が続きすぎてすっかり忘れていた)




(…この地位にいるのは、悪魔と契約したことで得られたものだったのだ)





(それを思い出した瞬間、パチパチと電気が明滅を起こし、ベッドやデスクがカタカタと音を立てて揺れだした)


(倒れ込むあなたの目の前に、綺麗に磨かれた革靴が映る)

(見覚えのある靴だ、これは確か……)









久しぶりだな。


名前:アーサー・カークランド
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