(余りの痛みに思わず体を丸めて床に倒れこむ)
(ぎゅっと胸を押さえると、この痛みに覚えがあることに気付いた)
(数年前、悪魔に傷つけられた時の痛みに似ている)
(しかしこの痛みはあの時よりも何倍も強いものだ、まるで鋭いナイフを何度も胸に突き立てられているような痛み…)
(痛みに歯を食いしばりながらも人差し指を見ると、あの日の傷跡がまだ残っていた)
(傷跡のことも、契約のことも、当たり前な毎日が続きすぎてすっかり忘れていた)
(…この地位にいるのは、悪魔と契約したことで得られたものだったのだ)
(それを思い出した瞬間、パチパチと電気が明滅を起こし、ベッドやデスクがカタカタと音を立てて揺れだした)
(倒れ込むあなたの目の前に、綺麗に磨かれた革靴が映る)
(見覚えのある靴だ、これは確か……)
久しぶりだな。
名前:アーサー・カークランド
友達が551人できた
友情の証に謎の食べ物を貰う
お気に入り登録 / 登録済み一覧