『わ、わぁぁぁぁぁっ!!!』
緑髪の桶に入った少女が落ちてきた!
ドス!
『盛大に登場しなすったのは、鶴瓶落としのキスメさん』
くくく、と笑いながら射命丸。
『…………///』
可哀想に、俺の足元でうずくまっているキスメである。
と、ぐいっと頭を上に持ち上げられた!
『あんたは返さないよ』
「………はっ?」
ヤマメが頭を押さえていた。
しゅっ、ヤマメの手からスパ●ダーマンさながら糸が出る。
それは射命丸と観光客をぐるぐる巻きにした!
『あ、ちょっヤマメさんーーッ!!』
「は、離せっ!」
直後、耳元でうるさいなぁと呟く声がして、首もとを軽く噛まれた。
「な、にを……」
意識が、薄れて、いっ、て、見、えたのは、ヤマ、メの、笑みだ、っ……
『計画通りですね、キスメさん』
『ありがとうございます……』
射命丸は手を振った。
観光客がどろんと消える。
よっしょと射命丸は立ち上がった。
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