妖怪の山横、間欠栓に降りる。
すると、びろー、んと何かが上から落ちてきた!
『お、もう来ましたか』
 射命丸は俺の方を見て微笑む。
『皆さーん、あちらをご覧ください!』
 おぉっ、と俺の方を見てくる。
『この方は土蜘蛛の黒谷ヤマメさん』
『そうだよ! 私がヤマメ』
 よく見るとヤマメは上から糸でぶら下がっていた。
 流石は蜘蛛。
『そしてこちらはーー』
 もう一人いるのか、射命丸は……
こちらをさす。
『出発しまーす!』と叫んだ。