『『………』』
 二人は押し黙った。よっぽど驚いたのだろう。
『そっか……』
『生きてるの?』
 ヤマメが聞く。
「……微妙だな。
というのも、祖父は俺と両親を残して外に行っちゃったんだ」
 祖父は外来人である。
 だが、こちらに飽き飽きした祖父は俺達を裏切ったのだ。

『ねえ、』
 ヤマメが口を開いた。
『なら、こっちで暮らさない?』
 何故かこの二人は見覚えがある。
 俺は危険というのも忘れ、OKしてしまったのだった。
「俺の祖父じゃないか?」