ー初めて灰崎君から出会って数日後ー



灰崎「…よぉ、数日振り?」



(!!!!!!)




(あれから大輝に灰崎君には絶対近付くなと言われてはいたが、どうやら待ち伏せされていたらしい)




灰崎「おっと、そんな怯えた面すんなって、俺はダイキに借りを返しに来ただけさぁ
お前にゃ何もしねぇよ……多分なぁ(じり)」




(灰崎君が一歩近付いてきたので、私は一歩下がった)




灰崎「はは、だからんな怯えんなって
……アンタはダイキの過去……知ってんのか?」




(過…去?)




灰崎「今じゃーあんたにベタ惚れしてるふりしてるらしいが…、
くく…ダイキは、昔そりゃー女癖が悪かったんだぜぇ?(じり)」




(え…)




灰崎「その女癖が悪りぃダイキがよぉ…

おっぱい大好きでグラビア大好きなダイキくんがよぉ…本当に今、お前一途だと思ってんのか?(じり)」




(一歩一歩、灰崎君が近付いてくる…
私はただ何も言えずに、いつも優しい眼差しで私を見つめている大輝が頭をよぎった)




灰崎「アンタさ…遊ばれてんだよ(じり)」




(俺様な癖に、自分の事は二の次で私の事だけはいつも最優先してくれる大輝…
大きな子供みたいに甘えてくる大輝…、
他の男の子と話ていると、すぐに拗ねたり嫉妬する大輝…、
いつも沢山のキスとありったけの愛情を注いでくれる大輝…
私にとってはどれも本物で…)




灰崎「はは、泣くほど悲しいのか?…馬鹿な女だな、…………俺が慰めてやろうか?(じり)」




(気が付くと目の前に灰崎君が立っいて、顔が近付いてくる
私は頭が真っ白になり、涙目で視界がぼやけていてそこから動けずにいた)




ドコッ!!!!




大きな音が辺りに響いた、
っと次の瞬間…私の一番大好きな匂いと共に、目前に大きな背中が現れた



青峰「灰崎ぃ、俺の大事な女に近付いたら殺すって忠告したよな?
…………しかも良くみりゃ泣いてんじゃねぇか、…死ぬ覚悟は出来てんだろうな?」




(大事な女という言葉が胸に染み込んで、私の心はこんなにも単純に満たされていくのが分かった)








(どんな修羅場に遭遇しても、やっぱり私はあなたが大好き)


修羅場から数日後