女性が手を差し伸べてくれたので自分も従い手を伸ばす

しかしその間に少女が入ってきた

女性は苦笑いしながら少女の手を繋ぎ、少女は自分の手を繋ぐ

そうして十数分で公園の見える場所まで着く

女性「ほら、あそこでしょ?皆探してるみたいだし…」

女性が、慌てて自分の名前を呼びながら探してる親の方に指を差した

少女は少し複雑な顔をし、手を離した

(ありがとう!本当にありがとう!)

心の底から感謝した

女性は嬉しそうだが少女が俯いててどんな顔をしてるかわからない

しかし自分の喜びが大きかったせいか気がつかなった

ふと思った事を止める暇もなく言ってしまう

(また来ていい?)

少女がハッと顔をあげてこちらを見る

女性「いつでもいるから、今度来るときは迷わないようにね♪」

そう約束すると公園の方へ一目散に向かった

女性と少女は遠くから見てるだけで一緒には来なかった

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懐古と忘却9