デート中に起こるかもしれないあらゆる出来事を想定し組み上げた俺のデートプランは、まるでスキが無いと言っても良いほどの出来だった。しかし、それを作るために徹夜したため、俺は本日の授業のほとんどを寝て過ごす事にした。
 先生に小言を言われようが、欠課が多少増えようが、全ては今日の早苗とデートのためだったのでどうでもよかった。

 そしてようやく学校が終わり、校門に向かう俺。校門には俺と違う学校の制服を着た女の子が一人でどこかそわそわしながら立っていた。見間違えるはずもない。待っている女の子は俺の今日のターゲットだ。

 それにしても、毎回思うけど…、目立つな、早苗は。

 独特のファッションが何かしら早苗の魅力として引き立っているし、どこからどう見ても美人と言えるルックスで……とにかくよく人に見られてる。それが彼氏として嬉しくもあれば寂しさもあって、俺は自分でもよく分からない理由で拗ねてしまう時がある。


 だけど
荒姫pr5