それから。

占拠した古城がぐちゃぐちゃに崩壊してしまったため、私たちはジルの率いるミルフィオーレの一群が使用していた仮設本部、つまり私が捕まっていた場所を再び占拠し、仮の根城とする事になった。
奪われたままだった武器も取り戻す事ができ、私も一安心だ。

そこそこの広さがあったから、私たちはそれぞれに好きな部屋で休めた。
ジルが倒された後、白蘭は通信器を使って妙な事を言ってきた。
ボンゴレファミリーとミルフィオーレファミリーの正式な力比べをする、詳しい事は10日後に発表する、と。
何を考えているのかわからないけど、とりあえず10日はゆっくりできそうだ。
隊長は何やら日本に向かうつもりでいるらしいけど。
今日すぐにというわけではないだろうが、明日には出て行きそうな勢いだ。
ベル先輩なんかは、「よくやるよ」と呆れて早々に自室(と決めた部屋)に引っ込んだ。

私も、適当な部屋を見繕ってベッドに身を投げた。
どんなやつが使っていたベッドかわからないけど、それは仕方ないだろう。

疲れた。
昨日は床に寝ていたわけだし、久し振りのふかふかのベッドが心地良い。
ああ、寝るならせめてお風呂入らないとな、土ん中にも埋まったし。
そう思いながらも、意識が遠のいていく。

うとうとしかけた私の耳に、ノックの音が入り込んで来た。
私は寝惚け眼のまま、部屋のドアを開けた。


2年45