「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめ———」
「いい加減にして下さいよー。
わかりました、あなたが馬鹿で足手まといで役立たずなのはわかりましたっていうかわかってますからー」
びたん、と頬に衝撃が走った。
「いつまで謝ってるんですかー。
目開けて下さーい」
…ん?
「…目、覚めましたー?」
うっすらと目を開けると、そこにはカエルが———いや、フラン先輩の顔があった。
あ。
ここがあの世か。
あの世というのは、こんなにも暗くて木々に囲まれていて、現世にそっくりな場所なのか。
それになんだか、土臭い。
暗殺者の私たちが天国に行けるとも思えない。
だとすればここは地獄か。
でも、先輩がいる。
いつものクール極まりない眼差しで私を見つめるフラン先輩も、それに、
ベル先輩も。
フラン先輩のでかい被り物の後ろにくるくるの金の髪を見つけた瞬間、ほっとしてしまった私はやっぱり馬鹿だと思う。
死んだっていうのに、地獄だっていうのに、でも先輩が一緒ならいいやぁって、無条件に思ってしまった。
見れば、二人ともなんだか泥だらけになっていた。
いや、私なんか半身土に埋まっている。
土臭いのはそのせいだったのか。
「まずは土中地獄からですか?
先輩が一緒なら私———」
「だからいい加減にして下さいってばー」
びたん。
さっきとは逆の頬に衝撃が走った。
痛い。
死んでも痛いものなのか?
「死んでません、って言ってるんですよー」
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