「奴らって?」
そう思うと同時に、それは口から零れていたらしい。
彼は楽しそうに笑顔を近づけてきた。
「ああ、今頃気にするんだ。
ニッブい。
奴らって、奴らさ。
お前と一緒にいたクズども」
『なんでお前をほぼ無傷で生かしといたか、わかる?
お前が一応女だったから』
女でなかった彼らは———私の同行していた仲間と上官は。
「さすがは一応ヴァリアー隊員、どいつもなかなか喋らなかったぜ。
まあ最終的には喋ってもらったし、
死んでもらったけどな」
しししっ、と、笑い方まで先輩と同じ。
ぼうっとその声を聞いていると、唐突に部屋の扉がノックされる音が響いた。
屈強な体つきで浅黒い肌をした、礼服に身を包んだ男が扉を開けて入ってくる。
「ジル様、奴らの始末が終わりました。
邪魔な死体は処理し…そのうちの一体は、ヴァリアーの元へ届けられました」
「ん、ごくろ♪」
今現在私の命が残っていることは、奇跡に近い事だったらしい。
→