結局その日は1泊したんだけど、目を覚まして驚いた。
なんか親戚が集まっていた。
「だってまたすぐイタリアに帰っちゃうし、式も出来ないかもしれないって言うから…」
うん、その通りですねおかーさん。
今日挨拶しとくべきですよね。
彼女は終始心配そうにしていたし、ぶっちゃけオレもヤバいと思ったけど。
10年間のうちに彼女に叩き込まれた常識をフル活用して乗り切るしかなかった。
集まった親戚たちの中に、男の子が一人いた。
5歳くらいのちっちゃいの。
彼女のいとこの子供だったかなんだったか?聞いたけど忘れてしまった(色々紹介されて覚え切れなかったんだよ)
「おにーちゃん、遊ぼう!」
って、なんか懐かれた。
子供と遊んだ事なんてなかったから戸惑ったけど、子供相手なら色々と取り繕う必要もなくて、大人相手にするより気楽だ。
もしかして子供が出来たらこんな感じ?なんて考えてみたら悪くないかも…って思って、調子にのって相手してたら、離れたがらなくなってちょっと困った。
さすが、子供にも愛される王子。
…「王子」は口に出すな、だっけ。
心の中で思うだけにしとく。
→